井上コース ジャッジシート

【 各ポイントについての、採点基準 及び 説明 】
@高域の伸びやかさ
クルマではトゥイーターの音がうるさく、耳に刺さるケースが少なくありません。
高域レスポンスが十分に伸びていないこと、歪みが多いこと、
トゥイーターのレベルが適正でないことなどがその原因です。
A中低域の厚み
音は出ているのに引っ込んで感じられる、厚みがないなどは、
ミッドウーファーのエネルギーが逃げているためです。
実体感のない音は、概ねこうしたことが原因になっています。
B低域の深さ
ミッドウーファーでもサブウーファーでも、低音というと量感ばかりを求める場合がよく見られます。
本当に低い音はそれほど量感が大きいものではなく、また注意しないとわからないほど深いこともあります。
景気よくドコドコと聞こえる音はここでいう低音ではありません。
そういう音に限って、正しい周波数まで下がりきっていないものです。
C質感の自然さ
レンジが狭くても自然な手触りの得られる場合があります。
そういう音は聴いていて気持ちのいいものです。
もちろんワイドレンジであるに超したことはありませんが、
ここには帯域バランスや解像度、歪みなどの要素も全て含まれてしまいます。
なおこの項目はナローレンジに対する救済でもあります。
D立ち上がりの速さとエネルギー
大音量になったときの瞬発力や弱音でのニュアンスなどは、立ち上がりの速さに関係します。
またスピードはあるがどこか物足りないという場合は、
立ち上がりのエネルギーにも同じように当てはまります。
E空間的実在感
いわゆる音場感とは違うので気をつけてください。
余韻が豊富でなんとなく音場の雰囲気に溢れているということではなく、
楽器やボーカルの位置感や存在感がくっきりと描き出されていることをいいます。
サウンドステージというのとほぼ同じです。
焦点が合っているとかピントがいいという場合も、このことを指しています。
(ボーナスポイント)
組み合わせの意外性 またはセンス
純正ヘッドにポンづけスピーカー、ハイエンドアンプにローコストなコアキシャルなど、
意表を突く組み合わせやシンプルなシステム、なるほどと思わせる組み合わせなど、
ありきたりでないシステム構成に対してそれなりの評価をします。
(ご注意)
カーオーディオの場合に特に気になることが多い事柄を、主な項目にしてみました。
従ってこれらを見ればどこにシステムの問題点があるか、わかる仕組みになっています。
同時にそれらを採点してゆけば、自動的に全体の音質も評価できることになります。
結局トータルに自然な出方をしていれば、どの項目も概ね高い得点になるはずです。
試聴ソフトはできるだけ必ず聴いてください。
Jポップやロック系のようなソースだけで調整すると、大概ボロが出ます。
Copyright by 井上千岳